法門寺
法門寺は、釈迦牟尼の仏骨舎利を安置した有名な寺であり、「関中塔と廟の祖」の美称がもとからある。陝西省扶風県城から北に10キロメートルの法門村にあり、西安
市の東から110キロメートル、宝鶏市の西から90キロメートル離れていて、国家級4A観光地である。
法門寺は東漢時代(25年—220年)に創建され、1700年の歴史を有する。仏教の経典によると、古代天竺(インド)国のアショカ王が仏法を発達させるため、お釈迦様 の真身舎利を分骨して、世界各地で84000基の仏塔を建てたそうだ。中国では19基が建てられ、法門寺はその中の一つである。塔の下に珍しくて貴重な「仏指舎利」を納 める寺として名をはせ、お参りが盛んで、有名な仏教寺院となった。唐王朝の8人の帝王は何回も、仏骨を皇居に迎えて供養し、多くの宝物を法門寺の地下宮殿に賜って 奉納していた。
1986年、考古人員は塔基を整理する時、唐代に建てる法門寺地下宮殿を見つかった。地下宮殿は長さ21.4メートル、面積は31.48平方メートル。その中には道、高 台、トンネル、前室、中室、後室の6部分を含んでいる。多くの唐時代の文物が収蔵されており、一種類は仏指舎利(霊骨1、影骨3)、もう一種類は舎利を迎えるために 奉献した金銀器、珠玉、ガラス器、陶磁器及び絹織衣装などの宝物は、約900件ある。1.96メートルの「迎真身金銀花四面双輪12環大錫杖」は世界最も早く、体型が 最大、レベルが最高、製作が精巧な仏具である。地下宮殿に27000枚ぐらいの貨幣の中で、13枚の玳瑁製の「開元通宝」は世界最も早く見つかった未曽有の玳瑁幣で あった。そのほかに純絹袈裟、武則天の繍裙など稀な宝物が人たちの前に再現された。法門寺地下宮殿の真身舎利など国宝が出土し、秦始皇兵馬俑について考古上に 重大な発見と称され、中外の仏教界と世界文化史上で幸いな事である。
歴史上に法門寺は何回も壊れられ、建て直した。直した法門寺は斬新な様相で法門鎮に現れた。そびえ立っている塔は明の時代の磚塔の古い特色を保ち、法門寺の 標識と象徴になった。建て直した正殿は華麗で壮大であり、塔と互いに引き立て合って、寺院建築の芸術創意の体現である。新築した法堂、方丈室、廂房の寮房、客堂 と庭のマツの木、かぐわしい花と草が、「禅房花木深」の境地になる。法門寺は独特な仏教文化、歴史雰囲気で国内外の観客者を引きつける。
2006年5月25日、法門寺遺迹は南北朝から清朝までの古遺迹として、国務院に許可され六回目の全国重点文物保護単位に選ばれた。
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