楊家村
楊家村は、「長安南路」と「朱雀大街」にはさまれた区間にあり、西北政法大学と隣接しています。また近辺は陝西師範大学、西安外国語大学等多くの大学が集中しています。西安の有名な城中村の一つで、ネットユーザの間で西安市の十大城中村の一つに選ばれました。
楊家村は、西安市の比較的古い城中村の一つで、林立する大学を背景として長期にわたり大量の学生が居住していましたが、近年周囲の城中村の改造が行われた為流動人口は更に上昇し、もともと1200人余りの人口だった楊家村はすでに4万人近くの流動人口を持つようになっています。極端に高い人口密度は、「汚、乱、劣」という環境劣化を引き起こし、屋台露天が道路を占拠し狭い道路を更に圧迫してきましたが、近年は関連部門による改善指導も行われています。体育場と小寨(繁華街の一つ)を結ぶ幹線道路の長安南路沿いにあり、位置的な優越性があり、賃貸料が比較的廉価であるため、多くの大学生、出稼ぎ労働者、小商人が居住しています。大学生は大学内に寄宿するのが通常ですが、大学外で生活する目的は男女同居・就労・遊興などが考えられます。
楊家村が所属する雁塔区は、科学技術・貿易、旅行、文化を一体とした綜合開発区で119の城中村、城辺村があります。曲江新区の発展、西安曲江国家級文化産業基地・西安高新科技開発区の拡張に伴い、これらの村は移転・取壊されていく方向にあります。楊家村は2009年に雁塔区城中村「移転取壊し」対象に指定されました。