中秋節
旧暦八月十五日。中秋という言葉は、最も古くは『周礼』にみられます。古代帝王が月を祭る節期を農暦八月十五日にし,三秋の半ばにあたることから、中秋節と呼ばれる様になったと言われています。「秋節」「八月節」「八月会」「団圓節」「女儿節」「月節」「月夕」「追月節」「玩月節」「拜月節」とも呼ばれます。中秋節の起源については、「月崇拜」、「月夜の歌垣の習俗」、「土地神への豊穣祈願」などが挙げられます。中秋節の盛行は宋代に始まり、明・清代になると元旦とともに代表的な祭日に数えられる様になりました。
「八月十五月正圓,中秋月餅香又甜(八月十五月円く,中秋月餅美味しく甘い)。」と言われ、月をめで月餅を食べ一家団欒を祝う習慣が広く行われています。また、月には美貌の神仙の嫦娥が住んでいる言われ、月を拜し嫦娥の美貌を得るという伝承もあります。現在、華美な包装の月餅の詰め合わせを贈ることが流行し、中秋節が近づくと百貨店、スーパー、ホテルなどで盛んに販売されています。
2008年から正式に中国国家の法定休日に定められました。