唐順陵は唐朝女性皇帝武則天の母親楊氏の墓です。咸陽市渭城区の張鎮馬村西南、竜棗村東北、咸陽市の北約18キロメートルに位置する我が国で最もよく保存された古陵園の一つです。国家重要文物保護財です。
楊氏は唐・高宗咸享元年(670)に逝去しました。武則天は帝位に即位したあと、亡母の「孝明高皇后」に爵位を与え、墓を陵に変え、順陵と称しました。
陵園は内城と外城二つがあり、内城は皇城ともいわれ、方形の形状をしています。外城は後に追加された建物です。順陵の面積は110万キロメートルです。順陵の石彫刻には華表、石人、石羊、石馬、石蹲獅、ライオン、石独角獣等約30件があります。最も有名なのものは、「走獅」と「独角獣」です。このうち「走獅」は高さが3メートル、長さが3.45メートル、広さが1.4メートル、ライオンの体と台はひとつの石で彫刻したもので、陵の大道の両方を歩いているように見えるため、「走獅」(歩いているライオン)といわれました。遠くないところに「独角獣」があります。古書では「天禄」といわれました。善悪を分かち、義を見て勇をなす神獣と言い伝えられています。獣の高さが4.15メートル、長さが4.2メートルです。唐朝の彫刻の上品で、後世「唐陵石刻之冠」と喩えられました。
所在地 |
渭城区底張鎮陳馬村西南 |
TEL |
029-32868960 |
入場料 |
10元 |
交通手段 |
市内から2号バスで直通 |
|