皮影とは
皮影とは皮影戯および皮影戯で使用されるおもに牛皮などでつくられた人物・道具・景物などの一般的な呼び方で、皮影は民間の美術・芝居・音楽が結合されてできた中国を代表する民族芸術の一つです。皮影戯は、獣の皮或いは板紙で作った人物シルエットなどを白い布に照明で照らして、芸人達がシルエットを操りながら音楽・リズムに合わせて歌い物語を語る芝居で、題目や節回しは地方芝居と互いに影響を与え合っています。
上演する為の設備が簡単で、短時間で舞台を構築することができます。芸人自ずからが準備して1~2時間で舞台が出来上がります。皮影戯は、少なくとも千年の歴史がありますが、最も流行したのは民国です。皮影戯に使用されている幕影演劇の原理及び皮影戯の演劇アート手法は、近代映画の発明と現代映画美術の発展に先駆的作用が認められ、“映画の父”という称号で呼ばれることもあります。ゲーテ(Goethe)、チャップリン(Charles Chaplin)等の世界的な文化人も皮影戯に高い評価を与えています。新中国が成立してから毛沢東、周恩来など中国指導者は、外交の舞台でプレゼントとして皮影を贈るなど皮影戯を活用してきました。
舞台設備の写真
渭南市東陽郷江村
咸陽市礼泉県紀村