崇文塔は中国で一番高い煉瓦塔です。咸陽から北側32キロメートルにある泾陽県崇文郷(現在崇文鎮崇文中学校の中)に位置する陝西省の重要文化保護財です。
明代万歴21年(1593年)、泾陽県出身の李世達(明王朝の刑部尚書)の提唱で崇文塔が建てられました。崇文塔は「八卦懸頂」という古い方法で設計されいて、塔基そして塔頂は全て特製のれんがで組み立てられました。現在塔は13階あり、高さ87.218メートルで、一階の各辺長が9メートルで、合計72メートルです。塔基が須弥席で、塔自身が八柱の形を現しています。塔頂は紫銅板をかけ、ひょうたんの形を呈し、高さ4.91メートルで、非常に壮観です。そのほか、南向塔門に「崇文宝塔」という四文字が刻まれています。
崇文塔は唐代の方塔典型形式を打ち破り、しかもすべての穴は「巻拱式」を採用しています。崇文塔は西安大慈恩寺の大雁塔と同様優れており、その建築スタイルは中国の建築史上不朽の記念碑と称することができます。
1979年塔頂で八つの生き生きとした銅仏像、菩薩像と天王像などが発見されました。明代の貴重文物です。
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